東久留米生涯学習センターまでの道のりを街づくりの視点も交えて歩いてみた

こんにちは、HP担当です。さて、定期演奏会が近づいてまいりました。今回は趣向を変えて、普段練習をしている会場への行き方を、紹介していきます。

普段の練習は、東久留米生涯学習センターの音楽室で行うことがほとんどです。東久留米駅西口のロータリーから直線的な道をひたすら真っ直ぐ歩いて13,4分、歩くとちょうど良い距離感です。バスも出てます。

東久留米駅西口ロータリー

….しかし、ただ紹介するのは面白くないので、「街づくり」という視点も交えながら、道のりを紹介していきます

さて!駅に着きました。駅に降りる前に駅のホームから改札階に上がっていく途中には、富士山を眺められるスポットが。この日はぼんやりと見えました。駅前から伸びる道の延長線上が富士山だなんて、そんな出来すぎた話があるだろうか。と思いつつ、改札を出て右側の西口方面に。西口にはロータリーがあります。

駅のロータリー周辺にはビルが立ち並んでいる。そのビルには、飲食店・本屋・銀行・コンビニが並ぶ。駅前にあるのにはふさわしいものばかりである。ちなみに、Shisuiの練習が終わると、このうちのどこかの飲食店で音楽を語り合っていることが多い。

元すき屋交差点

さて、駅西口ロータリーからまっすぐ通る道は「まろにえ富士見通り」と名づけられている。生涯学習センターにある「まろにえホール」を結ぶ道であるから名づけられたのだろう。その道の一つ目の信号あたりまできた。この交差点の北西側には過去に牛丼チェーン「すき屋」があった。この交差点には名前がない為、このページでは便宜上「元すき屋交差点」と呼ぶことにしよう。

さてこの交差点周辺は、歩道がかなり良く整備されている上に幅広だ。傘をさしている人同士がすれ違っても余裕ですれ違える。なんなら、横に寝そべっても自転車は余裕で歩道を使って避けてくれるだろう。歩くスペース以外にも、植え込みまである。この日は歩道の植え込みに咲くツツジが見事であった。周辺には歯科や不動産屋、学習塾などが並ぶ。ちなみにすき屋があった場所は、2019年現在串揚げ屋さんになっている。後述する「東久留米市役所前」交差点まで、同じ調子で歩道が続く。

「東久留米市役所前」 交差点

二つ目の信号は「東久留米市役所前」という交差点だ。文字通り市役所とイトーヨーカドーがある。地図で言うとこの辺り。

この市役所を過ぎたところを境に町並みが変わってくる。具体的に示すと、市役所の土地を過ぎ、急に歩道が狭くなったあたりからだ。またこのあたりを境に、これまであった商業施設に代わって、沿道に戸建てやアパートなど小規模の住宅が並び始める。

歩道が狭くなってからは、自転車と歩行者が歩道上ですれ違うと少々危険だ。ましてや、楽器を持っていると、ヒヤッとすることがある。車道が広いので、自転車が車道を走ってくれるケースが多いのは不幸中の幸いだが、注意されたし。

南沢通り交差点(ハイレゾ)

三つ目の信号は、南沢通りとぶつかる交差点だ。近年交差点の北東側に婦人科・小児科病院が出来た。完全に余談だが、この病院のHPをみてみると、BGMにハイレゾ音源を流すように拘っているようだ。音楽好きには興味深い。この交差点にも名前がついていないため「南沢通り交差点(ハイレゾ)」と呼ぶことにしよう。

さて、ここで「南沢通り交差点(ハイレゾ)」の南沢通りの角度を見てほしい。まろにえ富士見通りに対して、少し鋭角に交わっていないだろうか?これまでの信号のある交差点は、全て道路に対してほぼ直角に交わっていたが、南沢通り交差点(ハイレゾ)は、直角ではないのだ。地図上でみると、南沢通りは、ほぼ南北まろにえ富士見通りは駅から西南西に延びている。なぜだろうか。

与兵衛前横断歩道

少し足を進める。南沢通り交差点(ハイレゾ) を過ぎると、周辺には住宅が立ち並ぶ。そんな中ピザ食べ放題で有名な「馬車道」と和食ファミレス「華屋与兵衛」を結ぶような押しボタン式信号付き横断歩道がある。どちらを食べようか迷ったときの為に作られたとっても良い横断歩道だ(違う)。ここは便宜上「与兵衛前横断歩道」と名づけよう。決してHP担当が馬車道が嫌いなわけではない。単に、生涯学習センターに行くには、 華屋与兵衛側が便利なだけだ。

話が逸れてしまったが、この横断歩道に接続する路地を見てほしい。この道は例のごとく、鋭角に接続している。それに路地の中でも結構狭い部類だ。おそらく道幅は4m未満であろう。所謂「二項道路」と言われるやつだろう。

二項道路」とは何のことだ? となるので雑に説明しよう。二項道路とは「建築基準法第42条」の二項に当てはまる道路だ。建築基準法施行時に「家とか建てるときには、4m以上の道と接続してないと違反です」っと言ったものの、当時の日本の道路なんて狭い道路だらけだ。そこで二項目に「施行時に4m未満だった道路は仕方ないから、次に立て替える時には4mになるようにしましょうね」と決めた道路である。不動産や住宅関係の方には御馴染みの道路だ。

ということはこの狭い道は、建築基準法施行時(1950年)には既にあった古い道路である可能性が非常に高い。それも、先ほどの、南沢通り交差点(ハイレゾ)の道路の接続の角度と似ている。ということは….

まろにえ富士見大通りが通る以前、この場所ではこの細い道路に沿って町が形成されていた可能性が高い。それを裏付けるかのようにテキサス大学が公開している1945年当時の地図には、南沢通りと思われるやや大きめな通りと、その西に平行に走る小道が2本、ほぼ南北一直線に通っているのが確認できる。昔の町並みは南北の道路に沿って出来ていたのであると推測できる。

東久留米生涯学習センター

さて、そういったことを考えながら歩いてみると、生涯学習センターに近づいてきた。道路と交わる交差点には、セブンイレブン・マロニエ歯科・日本食研(株)がある。セブンイレブンの奥に見えてきたのが東久留米生涯学習センターだ。

「ちょ!ちょっと待った!!」

センターに入る前に、建物を良く見ていただきたい。建物は道路に対して、どういった角度で建っているだろうか?

お気づきだろうか?これも道路に対して斜めに建っているのだ。それも南沢通りが交わった角度と似てはいないだろうか? さらに周辺の建物も見てほしい。実は、市役所以西からの建造物の大半が、まろにえ富士見通りに対して斜めに建っているのだ。これも、昔の町並みの名残が土地の区割りとして現れているのだ。下記の衛星写真からも、建物が道路に対して斜めに建築されているのが分かる。

まとめ

つまり以下のようなことが推測される。

  • 古くからの東久留米駅の西側の町並みは南北に通る道路等によって構成されていた
  • その後、都市計画道路「まろにえ富士見通り」によって、駅から直線的に延びる道路が整備された
  • 上記と同時期に、市役所までの周辺区画が整備されたため、駅周辺は富士見通りに対して、並行に建つように区割りされた。
  • 上記の周辺整備は、東久留米駅西口から市役所周辺まで行われた。
  • ただの直線道路も道のりも、街づくりの視点で見てみると意外と楽しい。

しかしながらあくまでもHP担当の独自の見解ですので、信頼性は低いことはご了承いただきたい。

…っとそんなことを考察しながら歩いてみると、うっかり生涯学習センターまで足を運んでしまったそこのあなた! せっかくなのでShisuiの見学にいらしてみてください!