定演2019特設ページ第2弾:「マゼランの未知なる大陸への挑戦」について解説してみた

みんなおはよう!くる子だよ
みんな覚えてるかな。ちょっと前にあった100万円おねだり企画。そうそう、それね。あの東久留米の地名みたいな名前の社長さんが企画したやつ。
でね、SHISUIもあれに応募したんだけどね、まあこれがあっさりというかなんというか当然落選したのね。落選ていうよりは当選の連絡が来なかったっての?くる子がっかりだよ。当選倍率が55400倍だったんだって!
で、その社長さん今度は月に行くらしいじゃない!現代の冒険家!それでね、8人の世界的アーティストを連れて行くんだって!くる子も東久留米的アーティストなんだけど一緒に連れてってもらえないかしら?東久留米から38万4千400キロの大冒険よ!
そして月を見ながら世界的アーティストと愛を語るの!あぁ、大冒険、ステキだわー
くる子さん今年も飛ばしてますね…
でも大冒険といえばこちらも負けていませんよ。今回の演奏会で演奏するジャパニーズグラフィティⅫでは月よりももっとずっと遠く、14万8千光年先までの旅を描いた作品の主題歌や、もっともっと遠く253万7千光年先までの旅を描いた作品の主題歌を演奏しちゃいますよ。
いや、距離で張り合ってどうするんですか。
それに5万だ14万だ253万だって数字がいちいちデカすぎ。しかも光年とか。距離なんだか年数なんだかわからん単位出てきてるし。
ちなみに1光年は9兆5千億キロらしいですよ。
つまり14万8千光年は1.406e18キロメートルです。
いや、ますますわかんないし。eってなにeって。
数字で言ってくださいよ!
そんなとてつもない距離の旅をする理由は何だったんでしょうか?
あ、また話題そらしたな…。
あれでしょ!地球を救う機械をもらうためとか機械の体をもらうためとかでしょ?
なんかもらってばっかり。
そうですね。具体的にはそうです。強力な助けを求めにいく旅の物語です。
では何のために助けを求めたのかと言うと、それは未来のためなのです。
人類の未来のための旅なんですね。
未来のための旅!やっぱりロマンチックだわー。月を間近に見ながらイケメンアーティストと未来を語りたいわ−。
とは言ってもこれらは物語の話で14万8千光年も253万7千光年も全部フィクションですからね。
もうちょっと近いところの話をしましょうか。
え?前沢の話?
あ、くる子さん言っちゃったよ…

※東久留米市には前沢というところがあります

例えば「明日に架ける橋」は具体的な橋のことではなく、ごく身近な人同士の関係を歌っているように聞こえます。
助けの手を差し出す歌ですね。守ってあげるから、あなたの未来は大丈夫だよって。それはみなさんのいつも隣りにいる人や家族かもしれませんね。
急に近くなったね。単位がcmになった!
でも心の距離は実際の距離とは関係ないですから。物理的な距離が近くても心情的な距離が遠いってことありますよね。
例えば「竹田の子守唄」はすぐ近くにある故郷へ帰りたくても帰れない、早く帰る日が来てほしい。そんな未来を歌っています。
長くて数キロってところかな?
くる子さん、そろそろそういう意味での距離ってのから離れましょうよ…
第一部で行う合同演奏企画も未来を担う中学生たちとの共演をコンセプトにしています。
第二部一曲目の「未来への展開」はタイトルからしてそのものズバリですね。

なるほどー!今回のテーマは「未来」ですね?
じゃあメインの「マゼランの未知なる大陸への挑戦」は?
未知なる大陸ですよ。誰も見たことのない大陸に自分たちの未来を求めたんです。
まあぶっちゃけ商売のためなんですけどね。
マゼランの航海ってすっごい昔なんですよね?
あれだあれ、地球は平らで世界の果てが滝になってるっていうあれだ。その頃の物語か。
マゼランの航海は16世紀です。物語じゃなくて史実ですけどね。
そうそう、あれ見たことある、あれ。すっごい昔の地球儀というか、地球の図というか、巨大な亀の上に象がいるやつ。
みんなもそういう絵って見たことあるよね?
そうですね。当時の人にとってはあれは地球の図というよりはむしろ宇宙の図?この世の図?だったかもしれないですね。
昔は飛行機とか宇宙ロケットとかなかったですものね。天体観測とかで地球ってもしかして球なんじゃね?みたいな仮説はあったんですよね?ガリレオとか?
ひら子さんそのとおりです。でもそれを具体的に証明することはできなかったんです。
あ!それ知ってる!
あれでしょ?地球が回ってんのか太陽が回ってんのかってことで、その頃からいやいや回ってんのは地球でしょ、ほれ、天体観測の結果見なさいよ、そのほうが合理的じゃん、みたいな説もあったってことだよね?
でた。くる子の謎知識。時々やたら物知りなのよね。
でも地球が回ってるとか言うともういきなり裁判ですからね。火炙りとかになっちゃったのかな?。想像ですけど。
ガリレオの裁判は有名ですよね。
あとコロンブスね。アメリカ大陸発見した人。ていうか発見しちゃった人。でも本人死ぬまであそこインドだって言い張ってたんだって。つまりコロンブス的には自分は地球が球だって証明したぞと。
まあコロンブスが西向きに航海したのは地球の形を証明するというような科学的探究心ではなく、もし地球が球だったら東洋と貿易するのにこちら周りの方が近いのでは?そのほうが安全に貿易ができるのでは?っていう理由だったようですね。
そうですよね。で、マゼランですよマゼラン。マゼランも結局ね、科学的探求とか冒険とかそんなんじゃなくて交易ルートの開拓ですからね。航海の理由は。人類の未来とかじゃなくて自分たちの商売の未来のためですよ!
でまあ、その航海の結果として世界で初めて地球を一周して地球が球であることを証明したんですけどね。
そのマゼランですが、実はマゼランは世界一周してないんです。航海の途中フィリピンで死亡しています。
え〜!?そうなんですか?
「マゼランの未知なる大陸への挑戦」って、マゼランの世界一周の曲じゃないんですか?
はい、「マゼランの未知なる大陸への挑戦」は、もしもマゼランの魂が死後も現世に残って航海を続けたらっていうマゼランにとっての架空の未来を描いた作品なんです。
ていうか、マゼランはどうして途中で死んじゃったんですか?
死因は戦死です。
戦死!
そうなのよ!マゼランの艦隊ね。フィリピンに到着するまでにも途中の島で略奪したりとか焼き討ちしたりとか、まあけっこうエライことやってたらしいの。あと布教ね。武力でむりやり改宗させたりとか。
ちょっとちょっとマゼランさん、あんたらそれ現地の人にしたらただの海賊やん!
てことは「マゼランの未知なる大陸への挑戦」て海賊の世界一周の話?
世界一周を目指す海賊って言ったらそりゃもう令和の日本ではあいつらでしょ!麦わらの一味。
なんかさっきから大丈夫かな…。固有名詞をギリギリ避けてるみたいな会話がずっと続いてるんですけど。
老さんこないだ酔っ払って言ってましたよ。
この曲の老さんの頭の中のイメージはゴムのあいつが小さい小舟で海に出て、仲間との出会いやいろんな戦いや嵐とかのトラブルを経て、最終的に世界を一周して目的にたどり着く曲だって。
そんなこと言ったかな…。
酔っ払った老さんが言ったこと覚えてないのはいつものことだから
おまえもな
老さんは4億5000万部発行のあの作品大好きですものね。
まあみなさんは素直に、もしもマゼランが世界一周を成し遂げていたとしたらって曲だと思って聴いてください(笑)
さざ波の海への順風満帆な航海から始まって途中の嵐、戦い、安堵、そして最後は堂々たる帰還。
ドラマチックな素晴らしい作品です。

最後に

今回は定期演奏会にて演奏する「マゼランの未知なる大陸への挑戦」について紹介しました。
Shisuiが演奏する未知なる挑戦を聞きに来てください!

定期演奏会に関する情報についてはコチラ